上野へ行ってきました

昨日から始まった 柿傳ギャラリー での茶陶展、何とか朝イチに間に合って展示させていただきました。

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こんな感じで、、雰囲気が落ち着いていて素敵なギャラリーですね。

 

新宿を出発して次は上野へ。

夏に三越で開催される東京藝大陶芸科卒業生在校生による「50周年杜窯会作陶展」

記念展という事で図録を制作するらしく、撮影済みの作品を大学へ取りに行きました。芸大の陶芸講座がスタートしてちょうど50年なんですね〜。美術学校時代からとか、もっと歴史があるのかと思ってました(ウソ。知ってました)

上野駅に来ると蓮池や動物園、、当時の制作の原点がここにあったのを思い出します。学生時代、授業でない限り美術館とかアーティストが入りそうな所には1回も行かなかったのも思い出しました(笑)今考えると勿体ないけど、現在もあまり行かない事を思うと、、芸大生も色々だと思います。

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母校へ行く前に久しぶりにぼたん苑へ寄ってみました。

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今年はどの植物も見頃が早いので「どうかな?」と思いましたが、美しい牡丹の花に蕾、葉の造形美。いい時間を過ごせました。

同じような紫でも1つ1つ違いがあって「こんな色彩、自分の作品に再現出来ないだろうか?」などと息抜きのつもりがいつの間にか仕事の目になってしまいましたけど(笑)

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今回出品出来なかった茶碗。一応酸化焼成で焼き直して釉薬もスッキリ融けました。

雀のお腹のポッテリした感じを表現するのにアレコレ筆で描いてきました。最近になっていい感じになってきたかも?と焼き上がった自分の作品をニンマリしながら見てます。

派手な模様や色は描いてる時に判断がしやすいけれど、こういう淡い柔らかい部分は焼いてみないと判らないもんで、1回1回の手仕事の効果と焼成結果との照らし合わせ、積み重ねが必要なんです。

ちょっと前の ブログの記事 にも雀の話題を書きました。愛らしい姿、特徴をどう捉えて表現するかな〜。

学生時代、梟のヒナを絵付けした作品を三浦小平二先生にお見せした時に「梟のヒナ、綿毛のフワフワは可愛いよな〜。可愛いと感じる動物を描く時はうんと可愛く描きなさい。抱きしめたくなるようなヒナを描き続けなさい。」とアドバイスをいただきました。人間国宝の先生の言葉とオーラに圧倒されて半分涙目になりながら固まってしまいましたが(笑)動物を描くとき、植物を描くとき、ふっと頭に浮かんでくる言葉です。

焼き物の技術も知識もない時にいただいだ言葉だからずっと染み入るように心に残っているのでしょうかね〜。