ロクロを挽けば次々と作品が出来上がる。数日経って乾燥してくれば、今度は高台を削り出したり全体のカタチをシャープに削り出したりする。磁土の場合、土物よりも削りの比重が大きいってのはよく耳にします。作る作品の種類にもよりますが、削って出てくる土の量は必然と多くなってきます。
昨年のギャラリー田中の個展で、制作中に出てきた磁土の削り粉が下の写真、右の青いバケツの方で約70リットルです。水に浸しておいていっぱいになったら、150目のフルイに通してゴミ等を取り除き、土を再生させる準備をしています。確か100目だと磁土の大敵、鉄粉が通ってしまうらしい。と聞いた事があるので150目でやってますが、実際どうなんでしょうね〜。
このフルイは左側の灰色のバケツにカポッと引っ掛かるよう金網屋さんにサイズを指定して作っていただいた物。釉薬のバケツにも合うように200目のフルイは3種類のサイズを持っています。
ヨッコラショ、とドロドロの磁土をフルイの上にのせて・・
あとはひたすら擦る・・ひたすら擦る・・の繰り返し。
さすがに素手でやると摩擦で赤くなってヒリヒリ。手相の結婚線も消えてなくなりそうですし、、ゴム手袋でスリスリしてます。
単純作業で、まぁ作品を作ってるって訳じゃないのでテレビを見たりしながらス〜リス〜リスイスイスイっと。
1時間30分くらいで左側のバケツ45リットル分がいっぱいになりました。
うう、、まだ半分近く残ってる。。当然かぁ、もう1回違うバケツで同じ作業の繰り返しです。
フルイを通ったキレイな磁土はこの後石膏や素焼きの鉢に入れて水分をとばしたり、布にくるんで吊るして水分をとばします。適度な硬さになったら真空土練機に磁土を通して再生。ようやく使える状態になります。
フルイを水洗いすると、、引っ掛かったゴミが網の上に。
何だろう・・ロクロを挽く時に軍手を使ってるから、布のクズが多いのかな?細かい砂のような物もチラホラ。
心あたりのない長〜い髪の毛とか出て来たら、恐くて夜寝れなくなりますね。。