練込体験 静岡へ

先日陶芸家の仲間数人が集まって 三崎哲郎さん のセカンドハウスのある御殿場へ行ってきました。

緑に囲まれた素敵な別荘、、いいですね〜。この日のために事前にお掃除して下さってたようで、、恐縮です。。

富士市に工房を構える 室伏英治さん と工房のスタッフで陶芸作家の 梅澤幸子さん もコチラで合流。
お二人が準備してお持ち下さった圧力鍋でのフライドチキン。ブシュ〜!と蒸気(油?)が吹き出してるのを恐る恐る撮影。。ちょっぴり荒技だけど簡単に出来るんだよ〜と、そのお味は絶品でした!

かんぱ〜い!皆で食べるご飯はまた格別ですねっ。左から関あつ子さん、笠井咲江さん、(ビールで顔を隠してしまいましたが)室伏英治さん、ボク、梅澤幸子さん。
夜は三崎さんが準備して下さった陶芸のビデオなど鑑賞しながら陶芸談義。各々自分のペースで就寝。。

朝、テラスへ出てゆったりとした朝食。
ここで早朝に我孫子を出発した 杉沼里美さん も合流。出発前に杉沼さんのブログを見たらお誕生日だ!って情報を入手しておりましたのでプチサプライズのお誕生日会を。
昨晩の酒会でガラガラ声のhappy birthday〜♪の合唱となりましたがとても喜んで下さったみたいで、大成功!

 三崎さんがこちらへ来た時に立ち寄るおそば屋さん「蕎仙坊」で昼食を。

 鴨の出汁が効いたせいろを皆でいただきました(ちょこっと日本酒も)。

今回の旅のメインイベント、室伏さんの工房見学と練込体験。

窯場を見せていただき、、伝統工芸展の会期中に放送された日曜美術館で実演なさった作品がちょうど焼き上がったという事で皆大感激。
室伏さんの透光性のある練込作品。電球で透かされた器に美しい文様が映し出され、、シンプルでありながらドラマチックな器。陶芸という枠を超え、美しい物がそこにある。工芸の可能性を感じた瞬間でした。初出品初受賞、、納得です。

皆で感激してる間、、天気は徐々に荒れ模様。この日の朝出発した杉沼さん以外は台風が近付いてるってニュースを知る由もなく(宴会してましたから)エイヤ〜っと練込体験へ突入。

粘土をいじる前に顔料を乳鉢でよ〜く擦って下準備。ボク含めた3人は紫色。

 三崎さんはターコイズブルーを選択してス〜リス〜リ。

普段地元などで陶芸教室の先生をしてるボク達ですが、、この日は生徒です。
室伏さんの説明が終わる前に作業を進めて「ちょっと違います」と梅澤さんに手直しされる人、慎重に進め過ぎて大きく遅れをとって焦って失敗するボクのような人、、性格が見え隠れして面白かったです。

初めての練込体験。作業に熱中し過ぎて途中の撮影を忘れましたが、、薔薇模様の小鉢が完成しました。
松戸の三崎さんはブルー、柏・我孫子チームの笠井さん、杉沼さん、ボクは仲良くパープル、筑波の関さんはピンクと地図帳の等高線のように見事なグラデーションに。
作業工程を見たい方は室伏さんの本を買って下さいませ(笑)YouTubeにもアップされてるようですので、、ボクも忘れないように復習しときま〜す。

それにしても室伏さんと梅澤さんの指導のコンビネーションは素晴らしかったです。
代々伝わる「秘伝のタレ」のように自分の技法を公開しない方も多い中「練込を習いたい方には技を全部伝えて、各々が独立してまた伝える。そうやって練込をする作家が増えていけばまだ見た事もない新しい練込技法が開発されるかも知れない。そんな作家が現れるのが楽しみなんです」と室伏さん。
二日間ご一緒してお酒を飲んだりして、これがテレビ用のコメントではない事がわかりました(笑)お人柄ですね〜。

雨と嵐の中、、ロクにお礼の言葉も伝えられないまま大急ぎで千葉方面へ出発しましたが、今回お世話になった室伏さんと梅澤さん、素敵な出会いの橋渡しをして下さった三崎さん(二日間の運転手兼。。ご免なさい)、本当に感謝感謝です。

こんな楽しい時間がまた来る事を願いつつ、、自分の制作へ戻りたいと思います。