壺挽き準備

7月の個展の作品をボチボチ作り始めてます。今日は大壺の下準備、筒上げ。

 約13kgの磁土をロクロで上げ下げしながら土殺し(物騒ですが)していきます。
磁土をロクロの回転に馴染ませつつ中心をとり、写真のような形に。

塊の上面中心部からググ〜っと手で穴をあけながら円筒形にしていきます。

 底の厚さは約2.5cm。底面に針を刺して厚みをチェック。このとき中心に刺してしまうと、乾燥や焼成時に割れが出やすくなるのでド真ん中を避けて刺してます。毎回針で刺すとドンピシャで2.5cmになってるので、おまじないみたいなもんです。

 内と外で土をしっかり挟んでギュ〜っと上へのばしていきます。
ここら辺から常に富士山のような上にいく程すぼまったカタチをキープ。少しでも膨らんでしまうと、もう上へはのびないで触れば触るほど、ドンドン背が低くなります。

 2回目のギュ〜でカメラから切れるほど背が高くなりました。
障子の枠を基準に撮影してたのですが、、思ったより背が高かった。。

 測ってみると50cm。
やはり予定よりも5cmほど高いかな〜。

まぁ、いっか。

膨らませていく最初の段階で、もう5cmくらい背が高くなるのでボクの短い腕では底に手が届かなくなります。。

「承知しました。」家政婦のミタごっこ。失礼。

筒が出来たら、亀板ごと移動して室(ムロ)に入れて2〜3日ゆっくり乾燥。土曜日くらいに膨らませようかな〜。
風が当たると片乾きして膨らませる時にねじれてしまったり最悪土が裂けてしまいます。室が無くても大きい段ボール箱などで覆っても風避け出来ます。風が直接当たらず、適度に湿気が抜けてくれればいいのです。