施釉〜完成

正月も終わってしまいましたね。。今気が付いたのですがこの記事を作成中、まだアップロードしてないのにリアルタイムでホームページの方へ写真や本文が載っていました。
なんだこれは?とお感じになられた方、今作成中ですので(笑)もうしばらく経ってから閲覧くださいませ。舞台裏を見られてるようで恥ずかしいですね。。

さて昨日の続き…

乾燥した釉薬表面を台所の排水溝へ被せるネット(スーパーで売ってるヤツです)で軽く擦って余分な釉薬を落とします。刷毛で粉を飛ばせば写真のような状態です。彫りの深い所に釉が残った状態になります(見づらい場合、写真をクリックすれば大きく見えます)
全体に釉薬を掛ける前に水性ペンで素焼き素地に線を引いてます。コンプレッサーで釉を吹き付ける際、釉の厚みが分かりづらくなります。釉を掛けて乾いてくると、水性ペンのインクが表面に浮き出てきますので、その滲み方で釉の厚みを判断しています。
ハッキリ線が見えれば0.5mm程度、線が太くオレンジ色に滲んでいれば1mm以上あるかな〜と。絵付け作品の場合、釉の厚みが0.数mm変わるだけで下絵の発色が変わってくるため、全ての作品の絵付けの邪魔にならない場所に印をつけてます。
コレを応用した技だと下絵の輪郭に水性ペンで印をつけておいて施釉。施釉するともちろん下絵付けが消えて見えなくなりますが、時間が経つとボンヤリ輪郭が浮き出てきます。色釉で釉薬の上から色を足したい場合など便利です。ボクの作品だとホオズキの赤い実の部分が釉薬の上から色釉を乗せた部分です。釉の下に描くとどうしても鮮やかさが落ちてしまうので釉の上から色を置いています。
偶然発見した技ですが、使い方によっては表現に幅が出ますよね。
焼けば消えるので目印になれば線でも好きな韓流スターの名前でも何でもいいと思います。油性ペンだと釉を弾いてしまうらしいので焼いた後に「ソン・スンホン」とか文字が出てきてもボクは責任は取れません。。

コンプレッサーとスプレーガンで透明釉を全体に吹き付けて乾燥。高台に付いた釉薬をアルミのコテで削って、水を含ませたスポンジで拭き取ります。

釉が乾いてきたら、、ボンヤリ水性ペンのラインが見えてきます。

もう少し乾燥したらハッキリ見えてくるんですよ。

皿の内側にも釉薬を掛けたら見こみの中心部と彫りを施した花弁部分に青白釉を吹き付けます。
全体に掛けた透明釉と同じ原料から灰を引いて、外割りで炭酸バリウム、珪酸鉄を調合した釉なので焼成後、ほんのり青くなります。

こんな感じで釉掛け終了です。

透明釉の焼成は
1283〜1285℃
還元焼成です。

実はもう完成しているので、完成写真を載せます。広島の美術館へ発送します。
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